2007年10月04日

真章 幻夢館

ある日、木戸の勤める探偵事務所に、大阪で探偵事務所を営む師匠の班猫から、とある依頼が回されてくる。依頼書の文面を読んでも「当方家人の身辺警護」とあるだけで、詳しいことはなにもわからない。いったんは断ろうと思った木戸だったが、芽衣に押し切られる形で、依頼主のもとを訪れる。依頼主の住んでいるのは、山中にそびえる巨大な洋館だった。そこには執事の柴田、下男の今田、メイドの望、家庭教師の薫が住んでいた。周囲を広大な私有地に囲まれて、人の気配がまったくしない。早速、詳しい依頼内容を執事の柴田に問いただす木戸だったが、柴田は言を左右に濁して、依頼内容をなかなか明かしてくれない。やっとのことで、依頼主がこの館の令嬢であることが判明するが、肝心の依頼主も、木戸の前になぜか姿を見せようとしない。閉塞的な状況の中、だんだんと木戸の前に、先代から続く秘密を持った館の全貌が見えてくるが・・・・はたして木戸は、因果の鎖を断ち切る闖入者なのか、それとも、館の仕掛ける淫欲の罠に取り込まれる新たな贄なのか・・・・?    無料体験版ダウンロード