2008年09月12日

比翼は愛薊の彼方へ 〜連理の夢〜

春秋戦国時代の趙国。主人公・相如は、第二皇子である恵珂に仕えている兄・繆賢に呼ばれ、宮殿へ上がることになった。幼い頃から、誰からも好かれる優秀な兄を尊敬し、自分も兄のように、と思っていた相如は、喜んで都へ向かう。それから一年。相如は兄とともに恵珂に仕え、充実した日々をおくっていた。恵珂は、孤高で、まったく他人を寄せ付けない。だが、兄・繆賢だけは特別なようだった。繆賢と恵珂は、主従ではあるが、親友ともいうべき関係。そんな二人をうらやましく思いながらも、時折、恵珂が見せる寂しそうな表情に、相如はなぜか心を奪われてしまう。知らず知らずのうちに、相如は、恵珂にひそかな想いを寄せるようになっていた。そんな時、父・武霊王に、後継者の座をかけて争い合うことを命ぜられる、璋瑶・恵珂・翔。しかし、たとえ父の命令であるとはいえ、争うのはよくないと、三兄弟は不戦の協定を結ぶ。約束を信じた恵珂は、相如にも、繆賢にも、なにも話さない。それが嘘の協定とは知らずに…。恵珂暗殺のときは、すぐそこまで迫っていた。    無料体験版ダウンロード