2009年01月30日

母娘どんぶり

その夏はいつもの夏と違っていた。気温ばかりじゃなく、俺自身の身も心も暑かった。俺には、若くて美しい義母と、明るく愛くるしい義妹がいた。俺達は、ずっと家族同様に生活し、仲良く助け合ってきた。だが、この夏は何かが違っていた。写真家である父親が、画家である隣人の家の主人と、撮影旅行と称した旅行に出かけてしまってから、もう半年が過ぎた。俺はといえば、クラスの悪友と一週間のキャンプにでかけ、今帰ってきたばかりだ。不意の夕立で、体中ぐっしょりだ。俺は、慌てて風呂場に飛び込む。ところが、そこには入浴の最中の妹「ともえ」がいた。悲鳴をあげ、俺のことをののしりながら逃げ去ってしまうともえ。こんなことは初めてだ。俺は初めてともえのことを、女として意識しはじめていた。ところが、浴槽に浸かっていた俺に、外から声がかかる。ともえだった。さっきのこと、あやまりたいというのだ。そして、お詫びに俺の背中をながしてくれる、と。…さて、俺達の夏は、いったいどうなるのだろう…    無料体験版ダウンロード