2009年02月19日

偲笛恋華〜しのぶえれんか〜

俺、御神弓弦と妹の和琴は、長旅の終わりだけを待ち望んでじっと座っていた。先程から交わす言葉もどんどん少なくなり、二人には諦めにも似た重い空気がのしかかっている。列車は目的地へと向かって、ただひたすら車輪を回し続けていた。「お兄ちゃん……おじいさんって、どんな人かなあ…………」突然、和琴が対面の座席から不安げな表情で俺を見つめた。    無料体験版ダウンロード