2009年05月17日

そらをみあげて想うこと

2005年、何の前触れもなく地球の衛星軌道上に飛来した人工天体。便宜的にその形状から「キューブ」と呼ばれることになったが、誰が何の目的で作り、何処からやって来たのか等、一切不明。しかし、キューブの飛来と時を同じくして、地球上では特殊な能力に目覚める人々が次々と現れ、それがキューブの仕業であることを誰も疑うことはなかった。それから10年後の2015年。南海の孤島・南津輝島に、キューブと能力者の調査・研究を行なう施設が設けられ、さらに能力者達を集めて調査する研究機関として「学校」が併設された。能力者である木ノ下耕平は、調査に協力する名目で、この学校に入学してきた。彼の能力は「可能性拡大」という、二者択一の事象に新たな選択肢を生み出す、非常に特異なものだった。そんな彼の通う学校には、10数年ぶりの再会となる幼馴染・由布木美鶴の姿もあった。美鶴は「キューブに行けば、願いが叶う」という噂を本気で信じていた。はたして、キューブと能力者の因果関係とは……?    無料体験版ダウンロード