2009年11月13日

姉弟相続

両親と三人の姉に囲まれ、幸福な幼年時代を過ごした主人公(名前変更可)。決して裕福ではないけれど、笑顔の絶えない賑やかな芦名一家……しかし突然、芦名家の幸せな日々は暗転する。父母が交通事故でこの世を去ってしまったのだ。子供たちはそれぞれ別の里親に引き取られることになり、別れ別れとなってしまう。だが、運命は突然激動を始める。彼の前に、遺産管財人を名乗る弁護士が現れ「あなたには祖父にあたる方がおられます」と告げる。祖父の芦名葦盛は既に亡くなっており、管財人は遺産の相続権を持つ主人公を探していたというのだ。驚く彼に、管財人は他の相続者……すなわち三人の姉の所在も伝える。祖父の存在に驚きながらも、それ以上に姉たちの居場所を知った主人公は狂喜して、すぐさま会いに行く。しかし、十数年の歳月は姉たちを大きく変えていた。あまりにも記憶とかけ離れた姉たちの仕打ちに、主人公は失望する。やがて遺産分配のため、祖父の屋敷に姉弟が集められた。驚く姉弟たちに、祖父の右腕だったという老人・金上は、更に意外な遺言の内容を伝える。『遺産を相続できるのは、姉一人、弟一人のみ!』さらに、『相続権を得られる姉一人は、弟によって選ばれねばならない……!』という条件もつけられていたのだった。困惑する主人公に、管財人たちは一ヶ月の猶予を与える。その間、姉弟四人で同居し、姉一人を選べというのだ。住む場所は、かつて家族で暮らしたあの懐かしい芦名家……こうして、それぞれの思惑を胸に、奇妙な家族生活が始まった。    無料体験版ダウンロード