2010年05月21日

黒よりも昏い青

【俺は昔妹を食い殺してしまった。そして、その現実に負けた俺は、妹にまつわる記憶全てを…封印した。全ての始まりは、ここに…、】はるか昔、ある村に一体の邪神が生まれる。生まれし邪神は、人を喰らい、日々暴れ続けた。【傷を負うと数を増やす】という特殊な力を持つ邪神。人々は戦うことも出来ず、喰われぬよう身を隠すしかなかった。そんな中、一振りの小太刀「降天平」をたずさえた【那倭代尊(なわしろのみこと)】という男が、ひとり神に立ち向かう。「倒すことはできなくば、封じる」…と。苦闘の末、那倭代尊は悪しき神を封じ込めた。自らの身体に…。その証として、蒼き印(しるし)が身体に刻まれた。死ねば解けてしまう封印。それ故に、受け継がれゆく封印。人々の平穏を守るために、長きに渡って「鍵」と呼ばれる封印を受け継いでゆく運命(さだめ)。しかし…封じ込められた神は、次第にその存在を強め…。怪しい誘惑の言葉を使い、「印」の者を異形の化け物へと導いてゆく。人を犯し、喰らう化け物「塵(じん)」へと…。    無料体験版ダウンロード